バブルの物語―暴落の前に天才がいる



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バブルの物語―暴落の前に天才がいる
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それでもバブルで踊りたい

 株や為替で何億稼いだといった謳い文句の本があふれる昨今、ガルブレイスの「金融上の記憶は二十年しかもたない」という言葉が現実味をおびてきましたね。

 はたしてこのつぎのバブルの名称は何になることか・・・。
ぜひ文庫化を

レビュー記入時現在ではガルブレイスのほとんどの著作は品切れ、一定数の需要は見こめるにも関わらず再出版されないのは、出版に関する契約料のような支払い額が高額すぎて出版社が及び腰になっているかららしい、古本や図書館で容易に見つかるかもしれないが、本屋で購入できないのはやはり残念なこととおもう、

ガルブレイスはノーベル経済学賞を受けるような王道を歩んだ経済学者ではけっしてないが、経済の歴史を面白く読ませる本を沢山書いた経済学者とすれば20世紀最高の人物であるし、今後も彼のようなキャラクターは出現しない可能性は高い貴重な学者であろう(さいわいジャーナリズム側からのアプローチによる面白い経済の本はたくさん有るのが20世紀後半の大いなる成果)、

本書は世紀末以降、日本でも馴染みがありすぎる言葉になってしまった「バブル」の17世紀から1980年代までの熱狂に関する「長いエッセイ」(著者のことば)、

全8章、内5章がチューリップ・バブルや、1920年代のバブルなど具体例の記述、残り3章が彼自身の見解が述べられており、この3章を読むだけでも「歴史は繰り返す」以上の知見を知ることができ、もっと薄いパンフレットのような出版物でも良いかもしれない、

「最低の良識を持ち続ける上で何よりも大切な自己反省ということを怠りがちなる」などという警句か箴言のような言葉を拾い読みするのも楽しい、
冗長ですが

 チューリップの投機から始まり日本の不動産投資まで
「天才」と「テコ」という、人々を熱狂に導く存在に焦点を当て
バブルの「本当の真犯人」は誰なのか?という問いにある程度の答えを与えてくれる

 著者は、「歴史的に名のある学者や経済人だけが悪かった。
彼らの不正行為を許した市場の不備が悪い。」という論点とは異なり
多くのバブル関係の本に書かれている視点とは別の角度から
投機に対して懐疑心を持ち、また、資本主義に対する警鐘を鳴らしている

 単純に経済関係の本として出なく、所々に出てくる人々の失敗が
人生訓のようなで自分を戒めるためにも使えそうな本です



ダイヤモンド社
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