日本人も外来種なのだが・・・
「古きよき自然を大切にすること」
この考えに昨今、反対する者はいないだろう。日本のすべての自然が傍若無人な「一般大衆」から荒らされ放題なのは事実だ。
野生の楽園、地元のほんの少数のものしか踏み入らなかった秘密の宝庫がレジャーや商業主義によって踏みにじられている。
著者の取り組みが「こまった頑固親父」レベルで批判されないことを願う。
「レトリックブラックバス批判書」の決定版
特に呆れたのが「大物ブラックバスは一日に1kgの餌を食べる」というような記述。すみません秋月さん、お言葉ですが変温動物の魚類であるブラックバスは、別に一日1kg食べなくとも大丈夫です。むしろ、それだけ食べたら一月は飲まず食わずで生きられるはずです。こんな本を書かれる前に「ゾウの時間、ネズミの時間」でも読まれたらどうですか?・・・などと、思わずツッコミを入れたくなってしまいます。 また、次回作にも引き継がれた釣り著名人叩きも、全く大人げなく呆れました。 所詮娯楽雑誌の宝島社の出す本なんてこの程度なのかと呆れまくりました。
人間の勝手さが見えてくる。秋月氏の力作。
別に作者はブラックバスを憎んでいる訳ではない。秋月氏が批判しているのは、楽しいから、金になるから、といった自分たちの都合で環境を破壊し日本の淡水魚達を危機に陥れている人間達だ。 興奮できる釣りをしたいとの釣り人の勝手な考えでこんな遠い異国まで連れてこられて、キャッチ・アンド・リリースという偽善のもと何度も何度も頑丈な釣り針に口を傷つけられるバスが哀れだとすら秋月氏は思っている。 人間が原因の水質汚濁と、不要な(公共事業による場合が多い)河川工事などでただでさえ生存が困難になっている日本固有の淡水魚達にさらに強烈なダメージを与えているのがブラックバス(それとブルーギル)だ。 責められるべきは、利益を追求し釣り環境の荒廃から目をそらしている釣具業界と、自然を破壊して金儲けしているバスプロとその関連団体である。この人達は、農薬を垂れ流し周囲の環境を破壊しているゴルフコースにきて「ゴルフは紳士のスポーツだ」などと言っている人達と基本的に変わりない。 バスに罪はない。生存・繁殖しようと懸命になるのは生物として当然のことだ。罪を負うべきは人間である。しかし、日本の淡水域においてバスやギルはあまりにも強すぎる。あんなに機能的で強力な淡水肉食魚は日本には存在しなかった。日本の淡水魚の実に3分の2が絶滅やそれに近い危機にある現在、バスやギルにはかわいそうだが、日本の水域からいなくなってもらうしかない。 もう一度言うが、魚に罪はない。そして、自分達の楽しみの為に環境を破壊することをいとわなかった一部の心ない人々の罪を、悲しいかなバスやギルに被ってもらうしかないのだ。
よほど怨みがあるのか・・・
バスはメダカを実際に食べるのは間違いないと思う。 しかしちょっと大きくなればメダカは小さすぎてエサにならない。 いろいろと著者ははきちがえていると思う。 要はバス釣り人が嫌いなんだと感じた。
ブラックバスについて考える。
この本は、ブラックバスをとても強く批判している。 しかし、この世の中にはブラックバスを嫌っている人がたくさんいることを忘れてはいけない。 バスを肯定する人否定する人それぞれの意見を聞いてこれからのバスフィッシングを考えていかなければならない。 赤星鉄馬の「ブラックバッス」を読んでから読むほうがいいでしょう。
宝島社
ぼくがバス釣りをやめた理由―在来種を滅ぼす侵略者を止めろ! ブラックバス移殖史 (つり人ノベルズ) 底抜けブラックバス大騒動 魔魚狩り―ブラックバスはなぜ殺されるのか ブラックバスがいじめられるホントの理由―環境学的視点から外来魚問題解決の糸口を探る
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